利根川の民謡
〈下総は唄の国〉

ようこそいらっしゃい!



雑記帳 (4)

 2004年9月運動会で発表される地固め唄のビデオ撮影に行っていた出先で、病気のため入院し、そのあと1か月余病院ですごすことになりました。幸い手術も成功し、無事退院することができました。しかし、このために、このサイトの改訂もできないまま月日を過ごし、皆さんにご心配をおかけいたしました。それから6か月、ようよう入院中にたまった仕事もあと少しで整理終了となり、もとの生活に戻れそうです。そこでこのサイトの改訂に今回着手いたしました。ご迷惑をおかけいたしましたが、これからもご愛読をお願い致します。

(2005年3月31日・芦原修二)




雑記帳 (3)

 おそらく民謡が県レベルの民俗文化財として指定されるのは「利根地固め唄」がはじめてではないでしょうか。保存会設立の一翼をにない、その後もずっとかかわってきた一人としてうれしい限りです。発足当時、貧しい者のいやしい仕事唄と難じる人もありました。それを保存する意義を理解できなかったようです。そのため、この唄は家を新築するときの地形搗き唄と同じもので、近所や親戚の人々が寄り集まり、祝いながら喜びあって仕事をするときの唄だと説明しなければならないこともたびたびでした。そこには、美輪明宏氏の「ヨイトマケの唄」の影響もあったようです。氏とは、新宿の飲み屋でなんどとなくご一緒することもあった同世代人です。そして、あの唄のドラマチックな構成力に驚き、その感想を申し上げたこともありました。こんどのこの県指定を氏が知ったら、なんと評価されるでしょう。いま利根町では、あの「ヨイトマケの唄」に出て来るような小学生が、誇りをもってこの地固め唄を学習しています。この子供たちによって、日本の民謡が、もっと誇り高く世界にはばたいていく日がくるでしょう。 

(2002年12月26日・芦原修二)




雑記帳 (2)

 民謡の振興には活発な新作活動がなければならないと思います。そうした民謡創作の起爆剤としても将来このサイトが役立てばと思います。柳田國男の民謡に関する論文を読むと新作民謡をあまり歓迎していなかったようです。民謡の中に民俗の歴史を読みとこうとした氏の関心に対して、新作と古民謡が入り交じってしまっていては、分類ができなくなって、困った問題としてたちはだかったためでしょう。しかし、それは学者としてちょっとどうかなと考えられます。氏が何度も論文の中で述べているように、歌詞からしか対象にせまれなかった氏の無念があるようにも思われます。今回は新しい民謡を紹介しました。
 
上記のような思いのあらわれとご理解下さい。

(2001年12月9日・芦原修二)




雑記帳 (1)

 利根川は流域面積日本一の大河、この川の流域には豊かな民謡遺産が眠っています。
 このサイトは、利根川流域の人々が伝えてきた文化遺産・民謡が、いまいよいよ消えうせようとしているのをうれえて、その豊かさ楽しさを、まずは広く知ってもらいたいと計画し、平成13(2001)年9月1日から公開を開始したものです。とりわけ、平成14(2002)年12月25日付で茨城県の無形民俗文化財に指定された「利根地固め唄」については、同保存会理事芦原修二がこのサイトの運営責任者であることからも、その動きを詳しく報告して行く計画です。
 なおあわせて、まだまだ私どもが把握できていない、すばらしい民謡がこの地にはたくさん埋もれています。それらについての情報を皆さまのご協力を得て集めていきたいと思っております。そうして、集まってきたこれらの民謡を、こんどは皆さまと共に、さまざまな形で楽しみ、かつ利用していきたいと考えております。
 この準備号は、すでに集まっている民謡の中から、とりあえず見本になるようなものを選んで紹介いたします。これは、利根川流域の民謡のほんの一部分にすぎません。しかし、これを第一歩にして、皆さまと共に次第に内容の濃い、豊かなものにしていきたいと思っております。
 地域史に興味を持たれている方、民謡を愛する皆さま、どうぞこれからは、このサイトにしばしばお立ち寄りください。そして、利根川流域の持つ歴史と文化の、豊さ楽しさを民謡を通して味わってみて下さい。また、あわせて、この地域の民謡に関する情報をたくさんお寄せくださるようお願い致します。

*  *  *

 上記のような願いをこめて、こんど私はYahoo!ジオシティーズの一角に住むことになりました。まだ引っ越し荷物もとどいていない状況(心理的に言って)なのですが、2週間以内に入居してほしいという大家さんのご意向にそって、大あわてに準備号の表札を出させていただきました。写真や資料も掲示したかったのですが、まずはこの「案内見本」といった、文字ばかりのものをご覧いただき、意図をおくみとりいただきたいと思います。
 以後、順次更新しながら、内容を充実させてまいります。その計画として、次回更新では、まず第一に写真や図版を文字情報にあわせて掲載するように致します。さらにせっかくの民謡サイトなのですから、将来は耳からも楽しめますように音ものせたいと考えております。
 では、よろしくお願いします。

(2001年9月1日・芦原修二)




関連リンク

  ・利根地固め唄保存会|団体紹介(利根町民活用サイト「とねっと」)
  ・利根地固め唄|県指定文化財・無形民俗文化財(茨城県教育委員)
  ・利根地固め唄|史跡・文化財(利根町公式ホームページ)
  ・芦原修二解説による利根地固め唄保存会設立間もない頃の歌唱(Mosaku Anchu)
   :音声:1989年11月5日・つくば市クレオスクエア)
  ・遠野・民俗芸能まつりで利根地固め唄を披露(東北文映研ライブラリー映像館)
   :動画:1995年10月6/8日・遠野市民センター)
  ・利根地固め唄保存会結成15周年記念発表会(短説の会公式サイト)
   :(2003年7月12日・利根町公民館)
  ・芦原修二講演「民謡と来歴」(ふれあい塾講座)(ふれあい塾あびこレポート)
   :(2009年7月6日・めばえ幼稚園)
  ・「利根地固め唄」保存に取り込む子供たちに拍手!(チャレンジいばらき県民運動)
   :(紹介&動画:2016年11月8日)
  ・文間小学校の児童が「利根地固め唄」を披露(茨城新聞動画ニュース)
   :動画:2016年11月8日)
  ・利根地固め唄保存会設立30周年・平成29年度出演記録映像(茨城県文化課 公式)
   :動画:2018年3月/2017年3月/2017年11月)

(2018年10月9日/2022年4月8日・西山正義)




このサイトについて

【原版・註】
 このサイトのアクセス数は、芦原が病気入院などの諸事情から中断していたため、平成17年4月改訂版再開の分からあらたにつけたものです。それ以前のアクセス数はすべて除外して開始してあります。

(2005年4月1日・芦原修二)

【新版・註】
このサイトのサーバーは、平成13年(2001)9月1日の開設当初はGeoCities〈http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Asagao/5285/〉でしたが、平成17年(2005)4月1日の改訂版からはYahoo!ジオシティーズ〈http://www.geocities.jp/jigatameuta/〉に移行しました。しかし、その「Yahoo!ジオシティーズ」が来たる平成31年(2019)3月31日をもって終了することになり、やがてはページがすべて消滅してしまうため、芦原修二が代表を務める〈短説の会〉の公式サイト制作・管理者である西山正義が同サイト内に保存版として移植したものです。
すでにだいぶ以前から「Yahoo!ジオシティーズ」のアクセス・カウンターは動作を停止していましたので、アクセス数は再びリセットされています。
芦原修二本人が制作した原版には写真も画像も一切なく、テキスト(文字)のみのホームページでしたが、この保存版ではタイトルやバナーの画像とトップページに芦原修二撮影の大利根堰の航空写真を追加しました。
レイアウトは若干修正して整えましたが、基本的なデザインはそのままです。また、ブラウザ上で読みやすいように一部で追い込みを改行扱いにしたほかは、明らかな誤植以外一切改編しておりません。

(平成30年/2018年10月9日・西山正義



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制作・監修=利根地固め唄保存会理事・芦原修二

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