利根川の民謡 |
民謡は人々の生活とともにありました。それは失われた世界のものでしょうか。利根川は流域面積日本一の大河です。この川の流域には豊かな民謡遺産が眠っています。
茨城県の無形民俗文化財に指定された「利根地固め唄」は、利根町の「保存会」によって継承されてきました。有志の手により、今ここに、甦る!
『利根地固め唄保存会結成15周年記念発表会』
日 時 : 平成15年7月12日(土曜日) 午後1時開演
主 催 : 利根地固め唄保存会
会 場 : 利根町公民館多目的ホール
(茨城県利根町下曽根187番地 電話0297-68-7881番)
*おおまかな地図と施設案内
〔プログラム〕(予定)
*演目の解説は、利根地固め唄保存会理事であり、利根町史編纂委員でもある芦原修二氏。
総合司会:川上弘枝 進行役:芦原修二
開会の辞
会長挨拶:保存会会長/利根町町長・遠山務
来賓祝辞
演目
○会員総揃い(ならし打ち、ひとつ打ち、唄=子供組、出演=大人組)
土羽棒という細い丸太で土手を打ち固める作業をしながら全員が登場します。
○木下しも茶船(復活民謡 唄・太鼓=芦原修二、踊り=大人組)
江戸時代の利根川の「しも茶船」で知られて観光船の民謡を復活しました。
○利根町のわらべ唄(唄/出演=子供組)
利根町に伝わる30種近いわらべ唄から8曲を紹介します。
○コミック舞踊(踊り=きよしのズンドコ節=鬼沢ふみ)
『利根川図志』の著者赤松宗旦旧居の隣で八百屋さんを営む鬼沢さんの楽しい踊り。
○岡山節復活の試み(出演=子供組、指導=芦原修二)
江戸時代前期の陽明学者熊沢蕃山ゆかりのものと思われる土羽打ち唄を復元します。
○阿波ばやし(出演=桜川村阿波ばやし保存会)
利根川の船は大杉神社を船玉として祀りました。その大杉神社に伝えられたお囃子。
○大利根小唄(作詞=野口雨情・作曲=藤井清水/出演=民謡利根房春会)
昭和5年利根川にはじめて栄橋がかけられてときにつくられて記念すべき民謡。
○とら屋お夏(復活民謡/唄=細田松陽、尺八=坂本清皇、大和陽晧)
江戸時代末期、野木崎河岸のとら屋で働いていたお夏という女性をたたえる民謡。
○ゆかりの民舞(伊藤美佐子民謡教室)曲目=「利根川船唄」
江戸時代の櫓漕ぎ唄の文句などを活かしてつくられた昭和の新民謡を踊ります。
○高瀬帆を上げ(新作民謡/作詞=芦原修二、唄=坂本清皇、尺八=大和陽晧)
1日数百艘の高瀬舟が上り下りした利根川、その風景のしのんでつくった新作民謡。
○利根の草刈り唄(新作民謡/唄=細田松陽、尺八=坂本清皇、大和陽晧)
河川敷の草を刈りに集る若い男女の恋心を、芦原の体験を通して作詞した新作民謡。
○下総盆踊り(復活民謡/元唄=高橋定吉、踊り=子供組)
下総国相馬郡とその周辺で盛んだった盆踊りを高橋定吉さんの指導で復活しました。
*「東葛まいにち」のWEB版に「60年ぶり復活−下総盆踊り−」という記事が掲載されています。
○下総盆踊り(同/伴奏=伊達仙太郎社中、唄・踊り=大人組)
上記の高橋さんが伝えた元唄を編曲して三味線の伴奏をつけたもので踊ります。
○地固め唄体験(土羽打ち ならしならし ひとつ打ち)
飛び入り歓迎で、利根川の河川工事の仕事を体験してもらいます。
○利根地固め唄
土羽打ちの場(土羽切り、ならしならし、ひとつ打ち)
石だこ打ちの場(ひとつ打ち=大人組と高学年生、ふたつ打ち=子供組)
杭打ちの場(いわゆる「ヨイトマケの唄」、一つ打ち、ふ二つ打ち、三つ打ち)
結婚式の場(花嫁行列入場、祝いの地固め唄、行列退場)
平成14年12月25日『利根地固め唄』は茨城県の無形民俗文化財に指定されました。これをミュージカル風に構成して舞台上に仕事のようすを再現します。
*いばらきの文化財一覧(県指定)のNo.31に「利根地固め唄」が写真付きで紹介されています。
閉会の辞
(終演は4時頃を予定。おそくとも4時30分には閉幕)
*参考文献(サイト)として芦原修二氏提供の「利根川の民謡」を参照されることをお薦めします。
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